特集「2018のサクラ 岐阜・淡墨桜と滋賀・彦根城」

 桜の季節になると前々から宿題だった岐阜の淡墨桜を見に行ってきました。大阪への帰り道に彦根城に寄って桜ライトアップも見てくる欲張り日程でした。どちらも満開。淡墨桜は西の横綱と言われ、東の横綱である福島・三春滝桜にも来年あたり行ってみるつもりです。いずれの写真も2560×1200の画素なのでダウンロードされると高精細で鑑賞できます。

 桜は光の当り方で随分と違って見えるので、晴天続きの今週始めが狙い目でした。東海道線の大垣から根尾谷の山間まで単線ローカル鉄道で1時間余、現地は25度くらいの暑さでした。この時期、京都の名所は声が大きい外国人の花見客で溢れかえっていますが、淡墨桜の周辺は静かな雰囲気です。芝生の上でボールで遊ぶ子供の声が少し響くくらい。1500年前に継体天皇が植えたという伝説の巨木は、雪深い山里にあって多数の支えで生きながらえています。根を踏んで傷めないように花見客は近づけなくしています。  一番、花びらが密集しているところを狙いました。花びらの重なりから淡墨のように見えるそうですが、どうでしょうか。  大正年間に植えられた二代目淡墨桜が左奥に見えます。これもかなりの巨木に育っています。続いて現地の風景も紹介します。




 国宝である彦根城の桜は真昼の太陽の下なら白さが際立ちます。2015年の特集「サクラ点描2015 彦根・大阪」を是非、御覧ください。今回は日暮れになって現地に到着です。薄暮の中でも白さはなかなか鮮やかです。  国宝の天守閣にもライトが入りました。夜空が暗くなるに連れてライトアップの色合いも変化します。この時刻になると深々と冷え込み、堀端に座り込んだアマチュアカメラマン多数からちょっとした悲鳴も。こちらは外国人客が相当いらっしゃいました。

 【この他のサクラ特集】
 特集「2017京のサクラ 枝垂れ紅白と疎水で」
 特集「2016京都のサクラ点描」

 【2016年からの写真特集ページ】Photo-collectionページ開設
 新聞記者としてもカメラは得意で、主に春と秋に京都や周辺地域に撮影行脚に出てサクラやモミジなどの写真集を公開しています。硬派の評論ウェブなので埋もれていますが、10件とまとまってきたので見易いように案内ページを作りました。(2023/3/16)