時評「中共・前総書記、胡錦濤が復活して党の進路主導」
(2024/12/17)時評「習近平は独裁者の地位失い、共産党は集団指導に」
2022年の中国共産党大会で習近平によって会場から強制退席させられた胡錦濤・前総書記=写真=が復活して、今後の党の進路を決める秘密の中共中央政治局拡大会議(党や軍の長老らも出席)を主導したと伝えられています。秘密会は5月14日に開き、ケ小平の継承者である胡錦濤は「この十年で改革開放路線に忠実だったのは共青団系だけだった」と習近平路線を否定、これが基調になって今年予定される四中全会は人事の会議とし、共青団系が中央委員204人の3分の1を占めることやチャイナセブンである常務委員の人選見直しなどを申し合わせたと言います。先日の時評「米中関税合意裏に中国共産党が重大譲歩の情報」では裏で胡錦濤、温家宝、胡徳平の長老3人が仕切っていると指摘しましたが、いよいよ表面に出てきました。
胡錦濤復活の決定的な証拠として「科学的、民主的、合法的な意思決定を堅持」というフレーズが人民日報に登場しました。胡錦濤が提唱した科学的発展観のキャッチフレーズでした。
四中全会開催は90日猶予の米中貿易交渉がひと区切りした後の8月下旬が有力である模様。習近平主席は張又侠(チョウユウキョウ)・中央軍事委員会副主席に排除されて軍の統帥権を失っている上に、今回の秘密会では王毅外相ら有力政治局メンバーが主席と距離を置く姿勢を見せ、党内でも孤立化したと言います。胡錦濤の強制退席事件が張又侠らの習近平離れのきっかけになったとの情報もあります。ただし、習近平主席をどう処遇するかは見通せないようです。共産党の内紛が知られることを恐れ、お飾りトップ状態で2027年の任期いっぱい維持する可能性もあります。
秘密の中共中央政治局拡大会議開催と内容はあちこちで言われており、信憑性は高いと思われます。情報源になったサイトを列記しておきます。澁谷司の 中国カフェ▼JAPAN 日本の凄いニュース▼石平の中国週刊ニュース解説▼張陽チャンネル▼時事フォーカス【精鋭論壇】▼桜花爛漫【海外の反応ゆっくり解説】
胡錦濤・前総書記はケ小平の改革開放路線に立ち返れば現在の難局を救えると考えているようです。これには大きな疑問があります。習近平の掲げた「中国の夢」暴走で中国共産党の世界制覇の本音が世界に知られてしまったからです。中国が現在あるのは日本・米国・EUなど先進国の技術と資金協力のおかげなのに、あの夢のような状況はもう望めません。経済発展すれば国内民主化が進むどころか、世界に覇を唱える国際的な厄介者だと知られました。もう昔のような親切を海外に期待するのは無理です。
国内の経済状況もゼロから改革開放を始めた当時と異なります。第689回「中国を覆う大不況、経済成長どころか縮小必至」で指摘した公務員の給与が遅配になる多大な債務を抱えた財政難、第686回「中国の虚構:売れ先無いマンション莫大に所有」で明らかにした売れないマンション所有でせっかくできた中間層が借金に喘ぐ状態は、ゼロどころか大きなマイナスから再スタートになります。
【6/1追補】日経新聞が胡錦濤復活を報道。《胡錦濤氏「遺言」の時ならぬ復活、習主席が指示した科学と民主の正体》日経が人民日報一面で報じられた記事について《「科学的な政策決定、民主的な政策決定、法律にのっとった政策決定を堅持せよ」。中国共産党総書記で国家主席の習近平(シー・ジンピン、71)が突如、発した言葉が内外で政治的な波紋を広げている。これは今後、本格的な準備に入る中国の中期計画「第15次5カ年計画(2026-30年)」の策定に当たって、特に重視すべき基本姿勢について習があえて強調した重要指示だ》と伝えています。胡錦濤・科学的発展観の復活ですから。
関連記事---第693回「トランプ関税戦争は脅しだけ構造改変戦略無し」(2025/05/13)
---第691回「独裁米ロ中で世界仕切れる:トランプの大誤認」(2025/01/17)
【中国関連の記事】
時評「習近平は独裁者の地位失い、共産党は集団指導に」(2024/12/17)
第689回「中国を覆う大不況、経済成長どころか縮小必至」(2024/11/25)
第686回「中国の虚構:売れ先無いマンション莫大に所有」(2024/05/20)
第683回「急速高齢化の脅威に、中国指導部は無策傍観」(2024/01/25)
第674回「中国大卒就職難は中国政府の大勘違いから」
第624回「14億人中国の暗雲:男女人口大差と年金使い込み」
第602回「中国の労働人口、今後は1億、2億と減る衝撃」
胡錦濤復活の決定的な証拠として「科学的、民主的、合法的な意思決定を堅持」というフレーズが人民日報に登場しました。胡錦濤が提唱した科学的発展観のキャッチフレーズでした。
四中全会開催は90日猶予の米中貿易交渉がひと区切りした後の8月下旬が有力である模様。習近平主席は張又侠(チョウユウキョウ)・中央軍事委員会副主席に排除されて軍の統帥権を失っている上に、今回の秘密会では王毅外相ら有力政治局メンバーが主席と距離を置く姿勢を見せ、党内でも孤立化したと言います。胡錦濤の強制退席事件が張又侠らの習近平離れのきっかけになったとの情報もあります。ただし、習近平主席をどう処遇するかは見通せないようです。共産党の内紛が知られることを恐れ、お飾りトップ状態で2027年の任期いっぱい維持する可能性もあります。
秘密の中共中央政治局拡大会議開催と内容はあちこちで言われており、信憑性は高いと思われます。情報源になったサイトを列記しておきます。澁谷司の 中国カフェ▼JAPAN 日本の凄いニュース▼石平の中国週刊ニュース解説▼張陽チャンネル▼時事フォーカス【精鋭論壇】▼桜花爛漫【海外の反応ゆっくり解説】
胡錦濤・前総書記はケ小平の改革開放路線に立ち返れば現在の難局を救えると考えているようです。これには大きな疑問があります。習近平の掲げた「中国の夢」暴走で中国共産党の世界制覇の本音が世界に知られてしまったからです。中国が現在あるのは日本・米国・EUなど先進国の技術と資金協力のおかげなのに、あの夢のような状況はもう望めません。経済発展すれば国内民主化が進むどころか、世界に覇を唱える国際的な厄介者だと知られました。もう昔のような親切を海外に期待するのは無理です。
国内の経済状況もゼロから改革開放を始めた当時と異なります。第689回「中国を覆う大不況、経済成長どころか縮小必至」で指摘した公務員の給与が遅配になる多大な債務を抱えた財政難、第686回「中国の虚構:売れ先無いマンション莫大に所有」で明らかにした売れないマンション所有でせっかくできた中間層が借金に喘ぐ状態は、ゼロどころか大きなマイナスから再スタートになります。
【6/1追補】日経新聞が胡錦濤復活を報道。《胡錦濤氏「遺言」の時ならぬ復活、習主席が指示した科学と民主の正体》日経が人民日報一面で報じられた記事について《「科学的な政策決定、民主的な政策決定、法律にのっとった政策決定を堅持せよ」。中国共産党総書記で国家主席の習近平(シー・ジンピン、71)が突如、発した言葉が内外で政治的な波紋を広げている。これは今後、本格的な準備に入る中国の中期計画「第15次5カ年計画(2026-30年)」の策定に当たって、特に重視すべき基本姿勢について習があえて強調した重要指示だ》と伝えています。胡錦濤・科学的発展観の復活ですから。
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第686回「中国の虚構:売れ先無いマンション莫大に所有」(2024/05/20)
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